2007年04月27日
器に合わせてモノを決める
「器に合わせてモノを決める」
こんにちは。ASJ会津スタジオの長谷川光一です。
奥様が食事を出す時には、メニューを決めて、それに合った器に入れるはずです。また、この器を使いたいから、それが引き立つ料理は何かと考えるでしょう。懐石料理やフランス料理ほどでは無くても、味に加え、より美味しく見える美しい盛付が、料理には大切なことです。
まずは建ぺい率の話しをしましょう。
建物を上から見下ろした時の、外壁や柱の中心線で囲まれた水平投影面積を、建築面積といいます。この建築面積が、敷地面積に占める割合のことを建蔽率(けんぺいりつ)といい、一般にパーセントで表します。
(例:建築面積80㎡/敷地面積 200㎡=4/10となり、建ぺい率は40%です。)
では、敷地全部を建物で埋め尽くすことは出来るか?即ち建ぺい率100%の状態ですが、これは不可能です。それは、建築基準法で、建ぺい率80%(商業係の地域)が最大の値となっていること。又、民法では「建物は境界線より50㎝以上の距離を存することを要す」とうたわれています。その他様々な決まりによって、良好な生活環境を保つことを前提に、建物はつくられます。
住宅の場合は、敷地もさほど広くないので、周囲の敷地境界線から人が歩く程度の距離が離れていれば、建ぺい率がオーバーすることは、まずないでしょう。加えて、会津の家なら雪を考慮して離れを決めたいとする施主が多い為、建ぺい率で苦労する例は皆無といっていいでしょう。
住宅の内部は、何を持ち込んでも自由です。家具屋さんで、とても気に入ったタンスやテーブル等を見つけ、いざ搬入したら部屋が狭苦しくなった。もう少し小さい物にすればよかった。そんな経験はないでしょうか。年月が経つにつれ、家中にモノが溢れ出した。
家の中の快適な住環境は、住み手が意識していないと維持できるものではありません。
新築や増改築を検討される時は、是非、使い続けたい家具や新しく購入する家具と、部屋とのバランスや配置を十分に考慮しておくべきでしょう。そうすれば予めプラン図面に家具の大きさを記入して、具体的な生活のイメージが掴めやすくなります。窓の高さ、出入口の位置、ベットのサイズと周辺スペース等、検討を怠ると後々困ることが沢山有ります。そして、全てを整えて且つ美しい空間としたいものです。
器に合わせて料理を盛る。料理に合わせた器を選ぶ。奥様方が毎日意識していることですが、住宅は何度もやり直せるものではありませんから。設計者(建築家)は、注文が多いほど、想像力が膨らむように出来ているのです。
次回へ続く
Koichi Hasegawa
投稿者 staff : 10:00