2007年09月08日
和室とは何でしょう
「和室とは何でしょう」
こんにちは。ASJ会津スタジオの長谷川 光一です。
お客様との打合せで、「ここは和室にしたい」と言われた場合、少し戸惑う時があります。この方は何をもって和室をイメージされているかという事です。
オーソドックスな和室の設え方は、柱を露出させ、柱間を塗り壁等で仕上る真壁式(しんかべしき)が原則です。床の間が有り、無目長押(なげし)と呼ぶ横板が鴨居上部に付きます。室内の建具は襖や障子
で、天井は木目模様の綺麗な板材を張ります。
ある例では、よくよく話しを聞いていくと、床柱は要りません。無目長押は要りません。壁は大壁式(柱を壁の内部に隠す方法)で構いません。などと和室のデザイン要素がどんどん切り捨てられ、結局は畳を敷いた場所が欲しいというものでした。
今や、和室=純和風という感覚は稀薄で、畳で過ごす座の空間として捕らえる方が、特に若い建て主のニーズに合う様です。
施主とのヒアリングを通じて、暮らしぶりや趣味嗜好から、希望に最適な空間を提供しないといけません。例えば、立派な床の間も、好きな人はここぞとお金を費やすでしょうが、全く要らない人なら、無料サービスと言われても嫌なものす。
床の間が不要とは思いません。むしろ、花を一つ、掛け軸一つ、そこが畳半分の場所であっても、季節を飾り、真心を魅せる場は美しいもので、生活を豊かにします。ただ厳格な造りの床の間は、万人が欲しがらないという事です。
和室を簡略的にとらえる場合はあっても、和室が全く要らないという新築工事を経験した事はありません。和室、洋室と呼び分ける事自体が不思議なのかも。玄関で履物を脱ぐことから始まる日本の家は、やはり全において和室なのかも知れません。
kouichi Hasegawa
投稿者 staff : 10:00