2008年03月13日
素直な素材選び
「素直な素材選び」
こんにちは。ASJ会津スタジオの長谷川 光一です。
ASJのお客様には少ないかもしれませんが、予算の都合上どうしても本物の材料を使えず、擬似材料を用いるケースは、よくある事です。
「最近新築した○○さん家の外壁はタイル張りなのよ。すごいわねえ。」と羨ましそうに夫に話す奥さん。実際はタイル柄の横張りサイディングというのが多いものです。
天井仕上に良く使われる化粧石膏ボード(虫食い状の白石を薄くさいた板に見せた物)という材料は、安価な石の模造品なのですが、その優れた品質から擬似品と捉えず、一個の高品質材として定着しています。
シナ合板(ベニア板)は押入の中を仕上げる材料というイメージが有りますが、木目と平滑面の美しさから、家の内装の主流として、積極的に活用する例も珍しくありません。
内側樹脂の断熱サッシといえば、樹脂部分はホワイトか木目(ダーク・ミディアム・ナチュラル色)が主でした。木質感を多用する家が求められていたからでしょうか。最近、外部のアルミカラーと同色の樹脂枠が製品化されました。メーカーの話では、アルミ窓はアルミ窓の様に素直に表現したいと言う最近のニーズに応えたものらしい。この発想に私も同感です。
素材の持ち味、材料の特徴を素直に見つめる眼をもって、使用する物を決定したいものです。どうしても譲れなくて、結果として高価な材料を選ぶ事も納得できるでしょう。又、理想とした空間や暮らしを最も良く包んでくれる材料を探した結果、それはとても安価なものかもしれません。
■過去の「鳥の目、虫の目」記事
第10回 4面の壁の使い方
第9回 システムキッチン
第8回 和室とは何でしょう
第7回 収納を考える
第6回 気配を伝える暮らしの中の言葉
第5回 住宅と外観デザイン
第4回 天然素材の楽しみかた
第3回 器に合わせてモノを決める
第2回 トイレと広さのはなし
第1回 見れば欲しくなる症候群
Koichi Hasegawa
投稿者 staff : 08:00